実は私たちシャボン玉石けんは、昔から無添加石けんにこだわっていたわけではありません。高度経済成長期には石油を使った合成洗剤をどんどん作り、売り上げを伸ばしていました。だけどある日、天然の油脂から作られた無添加石けんは、肌や環境にやさしいと気づいてしまったのです。その後、合成洗剤と決別し、無添加石けんの製造・販売に切り替えました。売り上げは落ち込み、結果的に17年間赤字を出し続けることになりましたが、そのときの決断に後悔はありません。無添加石けんで、健康な体ときれいな水を守る。きれいごとに聞こえますか?でも私たちは知っています。理想論だって本気で取り組めば現実になることを。いつか、肌や環境へのやさしさを考え、無添加石けんを使うことが当たり前になる世界をめざして。今年創業110周年を迎えるシャボン玉石けんは、ものづくりを通してこれからもきれいごとを続けます。
2020年 2月 シャボン玉石けん株式会社
代表取締役社長 森田隼人